「聴く」ことが関係性を構築する

松下電器の創業者 松下幸之助氏は大変な聞き上手だったそうです。自分の知っていることであっても部下からの相談や提案に関しては初めて聞いたかのように真摯に聞き入り耳を傾けていたそうです。またどんなに忙しい時でも、話を切り上げたり、途中で遮ったりすることはなかったという逸話はいろんな方面から語り継がれています。
コーチングセッションをうまく活用するためには、2つのステージを構築することが必要です。関係性構築ステージと成長支援ステージです。関係性構築ステージでは、相互理解をベースにメンバーが安心して話せる関係性を作ります。成長支援ステージでは、将来の目標やキャリアの理想、身につけたいスキルを具体的に聞き、チームが求める役割や期待を伝え、リーダーはそれらに合わせた関わりをしていきます。
信頼関係を築くためにもっとも効果的なのが「聴く」ということです。コーチングやコミュニケ―ションのスキルを学んでも、効果的に活用するには日頃から信頼関係を築く関わりが必要です。飲みに誘っても参加しない、たばこを吸わない人が多いので喫煙所でのちょっとした会話ができない…といったケースがコミュニケーションをとりにくくしているという声も聴かれますが、コミュニケーションを大切な業務のひとつとしてスケジューリングしていく必要があります。
定期的にメンバーとのセッションの時間をとり、メンバーの状態を確認することはすべての業務の効率をあげるために効果的です。人は「自分の話を聞いてほしい」という欲求が満たされることでモチベーションが上がっていくからです。リーダーはひたすら「聴き役」に徹します。たったそれだけのことでメンバーの信頼感やモチベーションが上がっていくことを感じることができるはずです。個人的な感覚ですが3か月程度継続すると変化がみられます。一人でも二人でもメンバーの様子に変化が出てくると周囲に影響を与えていきます。
経営学の父、ピータードラッガーも次のように話しています。
「過去のリーダーの仕事は『命じること』だが、これからのリーダーの仕事は『聴くこと(尋ねること)』が重要になる。」
名を遺す偉人は聴き上手であることが多いようです。コーチングに抵抗がある人でもまずは聴くということを意識してみるとチームの雰囲気が変化していくことを感じることができます。

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