ポジティブを創り出す

メンバーとのセッションを実施すると自分の目標を設定できない人もいます。理由は様々ですが、自分が抱える課題に対して解決する自身を失くしてしまい積極的になれないケースがあります。自分が無意識に設定した枠の中に留まり、解決策を見出せない・前に進めないといった状況になっています。このような場合、コーチ役の上司はメンバーをポジティブな思考に誘導するために、多少現実離れした質問(ミラクル・クエスチョン)でメンバーの視点を変えていきます。
「もし今晩寝てるときに奇跡が起こってすべての問題が解決しているとしたらどんな気持ちになる?」
「解決した時と今を比べてみると何が違っているように見える?」
「もし神様が表れてすべて解決してくれるとしたらが何を頼む?」
このような質問で無意識に設定した枠を取り去り、課題へのフォーカスから解決へのフォーカスへと変化させていきます。ほんの少しでも自分の行動に意識の向いた言葉が出てくるようになると表情が明るくなったり、前かがみだった姿勢が上向きになったりといった様子が見られるようになります。
それでも改善傾向が見られない時は、「コンプリメント」といわれるスキルを活用しながら内面の固く凝り固まった感情を溶かしていきます。コンプリメントとは、相手の長所や良い所を探して承認していくことです。話をよく聞いて相手のことに寄り添うように対応します。
「~する力が高いですね」
「~してくれて助かった」
「それほど大変だったのに乗り越えられましたね」
などが具体例として紹介されています。
目標設定ができればセッションの大部分は終わっていると言っても過言ではありません。そのためにもっとも重要なのはメンバーのポジティブな気持ちです。ポジティブな気持ちは次の行動に向かう原動力となります。メンバーがポジティブな状況でいられるようなコミュニケーションがリーダーには必要となります。

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