リーダーとして何をやめますか?④

「私たちはリーダーに何をすべきかを教えるのに多大な時間を使うが、何をやめるべきかを教えるのには充分な時間をかけていない。私が今まで出会ったリーダーの半数は、何をすべきか学ぶ必要はない。彼らが学ぶ必要のあるのは何をやめるべきかだ。」
とピーター・ドラッガーは話しています。「良いリーダーになるために」と意気込み、新しいスキルを習得しようとする前に「●●をやめる」ことも大変有効な取り組みです。今回もメンバーのモチベーションや行動を阻害してしまう20のリストの中からいくつかをご紹介いたします。
(「コーチングの神様が教える『できる人』の法則」(著:マーシャル・ゴールドスミス 訳:斎藤清美/日本経済新聞出版社))

11、他人の手柄を横取りする
メンバーの功績を認め,褒めるという行為はリーダーの大切な役割の一つです。反対に、他人の手柄を横取りするという行為はリーダーとしての役割を果たさないばかりか、メンバーを傷つけた上に不快な思いを強いる行為でありもはや犯罪に近いとすら感じます。このような苦々しい経験をしたメンバーは一生あなたのことを支援してはくれないでしょう。もしあなたが自分でも気づかずにこのような行動を起こしそうになった経験があるならば、周囲の人に道を譲れるように謙虚な気持ちを意識しましょう。

12、言い訳をする
自分自身の不愉快な行動を「変えることのできない生まれつきのもの」であるとして、他人があなたのことを「しかたない」と思うようにさせる行動のことです。「●●ができない」「●●が不得意である」と自分が自分に言い聞かせていることが言い訳が発生する原因です。自分を卑下し信頼できていないような言い訳が頻繁に見られようなときは「なぜ●●ができない理由は何なのか?」「●●のことが本当に不得意なのか?」と自問自答し、言い訳することをやめれば可能性が広がってきます。

13、過去にしがみつく
過去にさかのぼることは変化することにはなりません。もし将来を変化させたいと考えているのなら、今できることは過去を受け入れて前進することだけです。過去は書き換えることはできないし、言い訳も効かないのです。

14、えこひいきをする
人は他人のことを見るときのように自分のことを厳しく見ることはできません。どうしても自分の言動の判断には甘さがでてしまうからです。人は自分の意見に対してためらうことなく無条件に称賛してくれる人を重用するようになってしまいます。その結果はあなたの気にいるような行動をとる部下を育ててしまうことに繋がります。判断がつかないような混乱した状況になると、人を認める基準が「業績」よりも「どの程度好意を示してくれているか」に連動することもあるのです。あなたにそのつもりはなくても人は好意を示してくれる人に好意を持つ傾向があることを理解しましょう。

15、すまなかったという気持ちを表さない
人は謝罪することで「戦いに負けた」「自分が間違っていたと認めるのが嫌」「許しを請うのはプライドが傷つく」「謝罪するのは権力やコントロールを引き渡すように感じる」などの感情をもつことがあります。職場において謝罪できない人は「あなたのことを傷つけてしまっても気にかけてない」ということを周囲に示しているようなものなのです。反対に謝罪の良い所は過去を水に流せる点です。相手を傷つけてしまったときに「ごめんなさい」と素直に言えることは相手の感情を嫌悪感から遠ざけ、あなたがどれだけ相手のことを大切に思っているかを表します。そしてメンバーをあなたの味方・パートナーへと変えることができるのです。

もし自分に当てはまる悪癖に気づくことがあれば、改善することはできます。癖は気づかないから癖であり治らないのですが、気づきがあれば癖ではなくなり「やめる」という行動で改善できます。
次回もいくつかの項目を見ていきます。

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