主役はクライアント

「コーチング1000本ノック」という参加者同士でできるだけたくさんコーチングセッションをやっていく研修があります。初心者の方でもできるように最初は、コーチングフローなど基礎的なことを確認してから始めます。この研修ではとにかく数をこなすので最初のほうはうまく対話できなくても、最後のほうではコーチングフローに沿って対話をすすめる感覚が身についてきたりするなどの成果が見られます。
それとは反対に「最後になるにつれてコーチ役の時の方が話す時間が増えてしまった」という人がいます。良かれと思い自分の経験や知識をついつい相手にアドバイスしてしまうケースです。自分なりに「良いアドバイスができた」とご満悦なのですが、コーチング本来の目的を果たしていない場合もあります。自分で考え、自分で答えを見つけ、自ら行動することがコーチングセッションの目的ですからクライアントから求められていないのにアドバイスをしてしまうのは本来の目的を達成できている状態ではありません。
このような状態は、「部下の課題を解決しないと…」とか「何か役立つアドバイスをすることが自分の役割だ…」と責任感の強い人が思いがちです。また優秀な人ほど詳細な解決策を提案したりしがちになります。コーチ役をやる際には「ちょっと物足りない」とか「しゃべり足りなかった」くらいがちょうどよい気がします(笑)。私自身も7年コーチをやっていますが、この感覚に気づくまでに随分時間がかかりました。セッションの主役はクライアントでありクライアントの状態がセッションの成果です。
答えはクライアント自身が持っていますのでそれを引き出すことがコーチの役割になります。

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