関係性構築にどれくらい時間をかけていますか?


これは「ペンロースの無限階段」と呼ばれる絵画です。ライオネル・ペンローズと息子のロジャー・ペンローズが考案した不可能図形です。永遠に上り続けても高いところに行けない階段を二次元で描いたものです。
この図から影響を受けて描かれたものが下図の「エッシャーのだまし絵」です。

人生を階段に例えると、一段一段自分のペースで上りながら様々なことを経験して成長して行く過程ととらえることができます。周りを見渡して「自分は上階まで進んでいる」と感じて、下階にいる人を「仕事ができない人」とか「遅くて効率が悪い」と自分の物差しで相手を非難したり、見下すような態度で接する人がいます。
このような謙虚さの足りない態度は部下の育成面においてマイナスの影響を及ぼすことがあります。多くの情報を容易に手に入れることができる環境では、上司の知らない分野において部下のほうが多くのことを知っていたり見識が深いというケースも多いのではないでしょうか。ペンローズやエッシャーの絵画は、自分より下の階にいると思っていた人が実は自分より上の階にいるということを気づかせてくれます。自分の経験したことや狭い価値観で人を判断してしまうとどうしても上とか下とかの判断をしてしまいがちですが、人はみな自分の人生でそれぞれの経験を通して生きています。
部下と1ON1セッションを行う時などは上司の考えを伝えたり、部下を評価する場になってしまうことが多いように感じます。しかし目の前にいる部下は主人公である自分の人生を一生懸命生きています。その人が懸命に生きている人生を応援するという気持ちで接することが部下との関係性がうまくいく条件ではないでしょうか。
この段階を「関係性構築ステージ」と呼び、コーチングやチームビルディングでは欠かすことのできない基盤となるものです。この段階ではとにかく傾聴することに徹し、部下の話したいことを聴くことに集中します。ここで良い関係性が構築できればそのあとはスムーズに進みます。
時間をかけてでも「関係性構築ステージ」を構築し、「成長支援ステージ」に進むことが部下の成長への近道です。

Related post

  1. どのような時間を過ごしていますか?⑦

  2. ポジティブな方法を選択してますか?

  3. 情報の武器化

  4. あなたにはどんな許可が必要ですか?

  5. リーダーとして何をやめますか?③

  6. クロ現+見ました?